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2009年9月

2009年9月30日 (水)

漁獲物の仕立て作業

 下関おきそこの漁獲物は、網から取り出されると、まず、魚種ごとに選別され、次にサイズごとに選別されて、発泡スチロール箱や木箱に仕立てられます。

 通常、これらの作業は洋上で行われ、見ることが叶わないのですが、しす(イボダイ)やあかいか(ケンサキイカ)が豊漁で発泡スチロール箱が足りなくなって、普通より早めに帰港した船がおり、その作業を見る機会がありました。

 まず、発泡スチロール箱に下氷を打ち、専用の器具で押し固めます。

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 次に、魚種ごと、サイズごとに選別された魚を、整然と並べていきます。

 写真はみずがれい(ムシガレイ)。このサイズですと、加工用ではなく、鮮魚として小売店に並ぶのでしょう。

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 それから、魚の上に「パーチ」と呼ばれる薄いビニールシートを敷き、その上から氷(上氷)を打ちます。

 魚は、上と下から氷で冷やされ、セリにかけられるまで、その状態で冷蔵庫保管されて鮮度維持が図られます。

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 下関おきそこの魚たちは、こうした細やかな鮮度管理を経て、食卓へと運ばれていきます。

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2009年9月28日 (月)

下関おきそこの魚たち ~かれい類~

 

下関おきそこは、海底で網を曳き、「底もの」と俗称される魚介類一般を漁獲しています。

 で、「底もの」と言われて、まず思い浮かぶのは、ヒラメかれい類ではないでしょうかsign02
 これらは異体類と呼ばれ、卵から孵化したばかりの頃は、眼が体の両側についているのですが、体長が7~8mmのころに、片側の眼が頭頂部を越え、反対側の体側に移動していきます。

 そのころから、着底生活を送るようになるのですが、それはさておき、下関おきそこでは、多くの種類のかれい類を漁獲しています。

 例えば、これ。
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 比較的透き通ったスリムな体型の「ささがれい」。標準和名では「ヤナギムシガレイ」といい、干物加工されることが多い魚です。
 子持ちのものの生干しは、干物の中でも非常に美味しいものの一つです。

 で、この「ささがれい」によく似た種で、同じく干物加工に仕向けられる「べらんすがれい」。標準和名は「ヒレグロ」といい、ヤナギムシガレイとは、頭部の無眼側の凹み(粘液腔)で見分けます。
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 で、「べらんすがれい」の、「べらんす」って何に由来してるんでしょ?
 御存知の方がいらっしゃれば、ぜひ、ご教示ください。

 これらのほかにも、「みずがれい(ムシガレイ)」、「めだかがれい(メイタガレイ)」、「きつねがれい(ソウハチ)」、「いんどがれい(ババガレイ)」、「あまてがれい(マコガレイ)」・・・・などなど、ここでも、またもや勉強不足を露呈してしまうのですが、多種にわたるかれい類が水揚げされています。
 ※ひらがなは地方名、カタカナは標準和名を示しています。

 もちろん、干物加工だけではなく、鮮魚でもスーパーや魚屋さんに並んでますので、「下関産」という表示があれば、下関おきそこものかもsign02 と、思い浮かべてみてくださいな。

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2009年9月27日 (日)

下関おきそこロゴマーク

 

下関おきそこでは、漁獲物をできるだけ多くの方々に知ってほしいとの思いから、ロゴマークを作成しています。

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 まんまですねsweat02

 でもっsign01
 「下関おきそこ」の前にあるオレンジと紺のマークには、秘めた思いがあるのです。

 それは・・・・
  一つ、下関のイニシャル「アルファベットのS」
  二つ、下関漁港(本港)はS字状に湾曲した天然の良港
  三つ、安心安全の英訳「Safetyの頭文字のS」
  四つ、無限大マーク「無限の可能性」
  五つ、回り、広がってゆくスクリュー
  六つ、2艘向き合う底びき網漁船(2隻一組)
  七つ、オレンジは「太陽」、紺は「海」を表現

 あぁ、なんと多くの思いが込められていることかup

 どこかで、このデザインを見つけたら、
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 こんな漁船を思い浮かべてもらえると嬉しいですnote

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2009年9月25日 (金)

下関おきそこの魚たち~ウチワエビ~

 

下関おきそこで漁獲されるのは、魚だけではありません。
 エビ、カニ、イカ、タコなど、魚類以外の甲殻類や頭足類も多く漁獲されます。

 その中の一つ、ウチワエビ

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 「エビ」、といいながら、平べったい体型は、地球外生命体のようです。
 そう、ウルトラセブンを御存知の世代の方であればお分かりいただけましょうか、「ビラ星人」のような生物です(もちろん、違います)。

 で、これが、結構どころか、非常に美味なシロモノですnote
 あくまで、個人の主観ですが、お刺身でいただくとイセエビもかくあらんやといったところです。

 4月頃、抱卵した個体をよく見かけましたので、旬は、冬期から春先になるのでしょうか。
 恥ずかしながら、まだ勉強不足です・・・・wobbly

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2009年9月24日 (木)

市場でのセリ

 下関漁港市場へと荷揚げされた下関おきそこの魚たちは、市場でセリにかけられ、値段が決定し、県内外の消費地市場や小売店へと運ばれていきます。

 下関漁港市場でのセリは入札方式で、買受人は手札に価格を書き込んでセリ人に提示し、一番の高価格を書き込んだ買受人が、その商品を落札することになります。

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 一段高い足場に立っている赤い帽子がセリ人で、その周囲の緑色や青色の帽子が買受人です。

 セリは、鮮魚だけではなく、活魚セリもあります。

 大量に水揚げされた下関おきそこの魚たちは、多くの市場関係者や流通関係者によって、私たちの食卓へと届けられます。

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2009年9月23日 (水)

市場への水揚げ

 

下関おきそこは、だいたい、3~5日間が一航海です。

 下関漁港への帰港は、20時から21時頃。
 帰港して、一休みしたら、23時頃から漁獲物の水揚げが開始されます。

 水揚げ(荷揚げ)は、「荷役(にやく)」と呼ばれる職種の方により行われます。

 下関漁港市場のセリは、01時15分開始。
 それまでに、指定された市場内の区画へ、魚種ごとに、また同じ魚種であっても銘柄ごとに、整然とトロ箱が並べられます。
 まさに、時間との勝負です。

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【漁船から、ベルトコンベアで荷揚げ】

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【左:漁船から市場内へ 右:市場内へ、 それぞれベルトコンベアで移送】

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【並べられたトロ箱】

 多いときには、1ヵ統あたり、1,500~1,600箱が、水揚げされます。

 「昔は、こんなもんじゃなかった」という声をお聞きしますが、それでも、下関おきそこ2~3ヵ統が入港すると、市場内をトロ箱が埋め尽くすようで、圧巻です。

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2009年9月20日 (日)

下関おきそこの魚たち~レンコダイ~

 

下関おきそこでは、どのくらいの種類の魚介類が漁獲されるのでしょう。

 その数、実に150種類sign03

 とても、すべてをご紹介しきれません・・・sweat02

 でも、改めて紹介するまでもなく、実は、けっこうお馴染みの魚たちが多いのです。
 タイ類、カレイ類、エソ・グチ類など、下関おきそこものとは知らず気付かず、口にされている魚も多いのではsign02

 その中の一つ、連子鯛(レンコダイ)。

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 標準和名は「キダイ」という魚です。
 アンコウは下関漁港が水揚げ日本一ですが、レンコダイも、水揚げ日本一、二を争う魚です。
 「レンコダイ」という名前は、はえなわで、次々に連なって漁獲されるさまに因んでいるとされています。

 結婚式での尾頭付きの鯛の塩焼きは、多くが、このレンコダイ。

 下関おきそこの、一押しの魚です。

 あ、いや、ほかにもアンコウを始め、お勧めの魚でいっぱいですからね~note 


 

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2009年9月19日 (土)

下関おきそこの季節

 下関漁港を根拠地とする沖合底びき網漁業は、一年中、操業できるわけではありません。
 水産資源の保護や、他種漁業との操業調整上の理由などから、休漁期間が定められています。

 休漁期間は、6月1日から8月15日までの2ヶ月半。
 この間、下関おきそこは、普段はゆっくりとできない陸上での網作業や、船のドックなどをこなします。

 船長さんや漁労長さん、また、乗組員の方々も、ご家族や友人方とのんびり過ごされるのでしょうね。

 で、8月16日の解禁前日である8月15日、下関漁港では、下関おきそこの航海の安全と大漁を祈願する出港式が行われます。

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 出港して、初水揚げは2~3日後。
 暑い夏の盛り、また、新しい下関おきそこの季節の幕開けです。

 

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2009年9月18日 (金)

もう少しアンコウのお話

 下関漁港がアンコウの水揚げ日本一ということを前記事で記しましたが、下関漁港では、鍋物シーズンが終わる頃合いの毎年4月、アンコウに感謝し、その霊を慰めるために「アンコウ供養祭」を開催しています。

 供養祭は、下関漁港市場の中に祭壇をしつらえ、修祓の儀に始まって斎場の儀、祝詞奏上、慰霊の辞、玉串拝礼を執り行い、昇神の儀で締めくくられます。

 沖合底びき網漁業関係者、市場卸売業者・買受人といった業界関係者のほか、多くの関係者の御列席を仰ぎ、厳かに式は進みます。

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 祭壇には、大物アンコウが鎮座ましています。

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 下関おきそこの重要な漁獲物であるアンコウ様。

 今漁期も豊漁でありますようにsign03

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2009年9月17日 (木)

下関漁港はアンコウ(鮟鱇)の水揚げ日本一!

 下関おきそこでは、多くの種類の魚介類が漁獲されますが、その中に、アンコウ(鮟鱇)があります。

 下関を代表する「ふく」と並んで、鍋物商材としては欠かせない冬の味覚です。

 このアンコウ、茨城県など関東地方の太平洋沿岸が有名ですが、実は、水揚げ量日本一は、ここ下関漁港なのですsign03

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 アンコウの「キモ(肝臓)・フクロ(胃)・ヌノ(卵巣)・皮・エラ(または腸)・ヒレ・身」は、「アンコウの七つ道具」と言われ、鋭い歯がある口の部分と大骨(背骨)を除き、捨てるところがありません。

 その上、皮や、ヒレやエラの軟骨は美肌を保つコラーゲンの宝庫であり、海のフォアグラとも言われるアン肝には、皮膚や内臓器官に潤いを与えるビタミンA(レチノール)が豊富に含まれています。

 まさに「鮟鱇」の名が示すとおり、安全で健康にいい魚といえるでしょう。

 下関には、アンコウ料理を堪能できるお店も増えてきています。

【参考:下関市観光ホームページ】

  restaurant「宿泊・お食事・お土産」から、「お食事」→「あんこう」へお進みください。

  restauranthttp://www.city.shimonoseki.yamaguchi.jp/kanko/shukushoku.html

 涼しさが寒さに変わるころ、ぜひ、お越しいただきご賞味あれsign01

 (「アンコウ鍋セット」の宅配を扱うお店もありますよ~note

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2009年9月16日 (水)

沖合底びき網漁業って?

 普通は、まず、聞いたことがない単語だと思います。

 「沖合底びき網漁業

 単語をばらすと、「沖合・底びき網・漁業

 おぉ、何となく、「沖合で営まれている底びき網という漁業」、かなぁ、という気がしませんか?

 とはいっても、沖合ってどの辺りよ? とか、底びき網って海の底を曳く網のこと? とか、疑問符だらけですね。

 細かくいいますと、「沖合底びき網漁業」とは、『漁業法第52条第1項の指定漁業を定める政令(昭和38年1月22日政令第6号)』で、次のとおり定義されています。

 北緯25度15秒東経128度29分53秒の点から北緯25度17秒東経152度59分46秒の点に至る直線以北、次に掲げる線から成る線以東、東経152度59分46秒の線以西の太平洋の海域において総トン数15トン以上の動力漁船により底びき網を使用して行う漁業

 イ 北緯33度9分27秒以北の東経127度59分52秒の線
 ロ 北緯33度9分27秒東経127度59分52秒の点から北緯33度9分27秒東経128度29分52秒の点に至る直線
 ハ 北緯33度9分27秒東経128度29分52秒の点から北緯25度15秒東経128度29分53秒の点に至る直線

 あぁ、これじゃ、絶望的に分かりません・・・・。

 そこで、以上で表現された区域を図示するとこうなります。

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※ もちろん、この海域の中をどこでも操業していい訳じゃなく、各都道府県ごとに操業区域や禁止区域が定められております。 念のため。

要は、この海域の中で操業する、15トン以上の底びき網漁業を「沖合底びき網漁業」という、ということです。

 「底びき網」とは、についても細かくいうと小難しい話になりますので割愛し、単に、「海の底を曳く網」と考えてくださいsweat01

 漁船1艘で網を曳くタイプ、2艘で曳くタイプがありますが、ここ下関漁港を根拠地にしているのは「2艘曳き」といわれるものです。

 こんな感じdown

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イメージが湧いてきたでしょうか?

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がんばれ! 下関おきそこ

 下関漁港を根拠地に、山口県見島沖合から長崎県対馬周辺までの海域を主漁場として操業している沖合底びき網漁業(おきそこ)を応援するブログです。

沖合底びき網漁業とは? どんな魚が獲れるの?

 そういったことをご紹介することで、「下関おきそこ」と、その漁獲物のファンになってくださる方が増えれば、望外の幸せです。

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